エクステリアを考える上で重要な条件のひとつが使いやすさです。
使いやすいエクステリアは住民に快適な生活を提供してくれるだけでなく訪問してくる人にも好印象を与えます。今回は、誰にとっても使いやすいユニバーサルデザインのエクステリアについて紹介します。
ユニバーサルデザインとは
すべての人にとって安全で簡単、便利でメンテナンスしやすいほんとうの意味での使いやすさをめざす考え方を取り入れたデザインのことをユニバーサルデザインといいます。
年齢や性別、国籍や障害の有無など使う人を選ばずすべての人にとって使いやすいデザインはこれからの多様化社会にとって重要な考え方です。日常で使う道具はもちろん公共施設などにも取り入れられているユニバーサルデザインですが、すべての人に優しいデザインであれば誰にとっても喜ばしいということです。
似た言葉として「バリアフリー」があります。バリアフリーが段差や凹凸が少なく体が不自由な人でも使いやすい設計を指すのに対し、ユニバーサルデザインは障害者を含む全ての人にとって使いやすいデザインを指すという違いがあります。
エクステリアにユニバーサルデザインを採用すれば住む人はもちろん訪問者も優しく迎えてくれる素晴らしいエクステリアが実現します。
使いやすさを重視する
ユニバーサルデザインではすべての人にとっての使いやすさが重要視されます。
例えば、車いすでも登れるスロープを設置するだけではなく登りやすい角度やつかまりやすい手すりの太さ、安全に通れる通路の広さなど実際に使う場面を想定し障害者もそうでない人も便利で安全に使えるデザインをめざすのがユニバーサルデザインの考え方です。
エクステリアは室内に比べて段差が多くなりがちです。ユニバーサルデザインでは段差をなくすだけではなく色分けで通路を見やすくしたり滑りにくい材質で大人も子どもも転びにくいようにしたり防汚性の高い素材で掃除しやすくしたりと、特定の対象だけではなくすべての人にとって快適であるようなデザインを実現します。