日本は高齢化社会になりつつあるため、住宅のデザインもユニバーサルデザインを取り入れる必要があります。ユニバーサルデザインとは、障害有無や国籍、年齢など関係がなく誰でも使いやすいような環境やサービスを作ることを意識した言葉です。同様の言葉にはバリアフリーがあります。こちらは身体障害者を意識して住宅や施設のデザインすることを意味します。
誰でも使いやすい外構を意識するなら、ユニバーサルデザインを選びましょう。ユニバーサルデザイン外構をする場合、いくつかコツがあるので知っておくと便利です。
●階段をスロープに変更しよう
普通の方なら難なく階段を登ることができますが、足に障害のある方はそうはいきません。そこで自宅の階段や段差をスロープに変更しましょう。スロープとは、段差がなく緩やかな坂になった通路のことです。スロープなら、車椅子でも容易に移動することができるため、身体障害者も生活を行いやすいです。
ちなみにスロープを取り付けるときには、歩行者と車椅子に乗っている人が通行できるだけの幅を意識してデザインをする必要があります。例えば、スロープの横幅は120cm以上を意識します。120cmあれば、歩行者と車椅子に乗っている方がすれ違うことができるため、使い勝手が良くなります。
また、スロープの横には手すりを取り付けおけば、足がちょっと悪い方が歩行をしやすくなるのでおすすめです。
●駐車場は4m以上のスペースを確保しよう。
自宅の駐車場をデザインするときには、車が通る場所と、車椅子が通れるスペースを確保します。基本的に1.2m以上の通行できる幅を確保していれば、車への乗り降りも楽になります。ギリギリ通れるスペースだと、車のタイプによってドアが邪魔になってしまいます。
また、車椅子の方が搭乗しやすいステーションワゴンを駐車する場合は、おおよそ4mくらいのスペースがあれば余裕を持って乗り降りをすることが可能です。